冬も春も混在し 稚内歳時記 霧氷現れ大沼の白鳥増える

けさ声問地区で見られた霧氷

大沼で身を寄せ合うハクチョウの群れ

 12日朝、声問地区で樹木が白く凍りつく霧氷が現れ、幻想的な光景を現出していた。
 放射冷却現象で未明から沼川など内陸部を中心に氷点下10度前後まで下がり、早朝にかけて声問で氷点下7度、沼川氷点下11度を観測。冷気によって海岸沿いなどではけあらしが現れ、声問地区の道沿いに見られた霧氷に太陽の光が反射するという北国ならではの光景が広がっていた。
 日差しが強くプラス気温になった午前8時過ぎには霧氷は融けてしまった。
 大沼の水門近くの水辺に冬の間、暖かい本州で過ごしたハクチョウが飛来している。
 水門近くで先発隊の3羽が確認された今月6日以降、後続の姿はなかったが、気温が上がり始めた数日前から大沼への飛来数が増え12日朝には50羽ほどのハクチョウとマガモなどが確認された。
 12日早朝にかけて放射冷却現象の影響で氷点下10度近くまで下がり、水門から下流の方に100㍍ほど進んだ水辺に集まっていたハクチョウは朝の寒さに耐えるかのよう一カ所に集まり身を寄せあっていた。
 未だ大沼の殆どは氷に覆われていることから、開放面や氷上で羽を休めるなどした渡り鳥は次の目的地のシベリアなどへの北帰行に備えている。