悔いなく42年間閉じる 増幌小中卒業式と恵北保育所閉所式

 10日、増幌小中最後の卒業式と閉校式が行われ、卒業生や地域住民らに惜しまれ42年間の歴史に幕を閉じた。
 関係者100人が見守る中、最後の卒業生となった中学3年生の渡部麗也君と村井優美那さんが入場し、校歌など斉唱したあと、畠山博次校長から卒業証書が手渡された。
 畠山校長は「増幌小中で学んだことを胸に夢の実現に向けて志高く人生に全力を尽くして欲しい」などと挨拶。続いて村井雄大PTA会長が祝辞を述べた。
 児童代表の渡辺梨衣奈さんの「2人が小学生を引っ張ってくれたお陰で楽しく過ごすことが出来ました」などとの送辞に、村井優美那さんが「皆さんの笑顔に何度も救われました。これからも恵北、増幌地区が明るい街になることを願っています」と応えた。
 卒業式後に行われた閉校式と恵北保育所の閉所式で出席した地域住民や卒業生ら150人を前に工藤市長が「それぞれの歴史を閉じるというのは苦渋の決断であり、断腸の思いと拝察しております。惜しまれ閉校となった母校で過ごした日々の思い出が皆さんの心の支えになるでしょう」、畠山校長が「素晴らしい歴史と伝統は記憶から消え去ることなく心の故郷として永遠に燃え続けることでしょう」、熊田要二恵北保育所長は「町内会地域の皆さんに支援頂き、46年間ありがとうございました」などと式辞を述べた。
 山﨑宗谷教育局長、鈴木茂行市議会議長の来賓挨拶に続き、増幌小中生徒代表の渡部麗也君が「家族、先生、地域の方々がいてくれたお陰で一生の支えとなるものを学ぶことが出来ました」などと感謝の言葉を述べたあと校歌を斉唱し、畠山校長から工藤市長に校旗が返納された。
 惜別の会では、児童生徒によるソーラン演舞、「ふるさと」の合唱、スライドショーなどで42年間の歴史を振り返っていた。

増幌小中で行われた最後の卒業式

工藤市長に校旗返納する畠山校長