「安心安全と生活守る」 稚内海保 網新部長 抱負述べる

 稚内海保部長として着任した網信幸氏(48)は7日午後、記者会見し、初めての北海道勤務に「宗谷地方の皆さんの安心安全と生活を守るため全力を尽くしたい」などと抱負を語った。
 石川県羽咋市出身の網部長は海上保安大学校を卒業し、横須賀海保警備救難課長、海上保安庁領海警備対策室課長補佐、石垣海保巡視船たらま機関長、同巡視船第一クルー機関長などを歴任。前任は宮城県の第二管区警備救難部次長。
 ロシアとの国境がある稚内での安全と密漁根絶の海上治安の確保▽自然環境が厳しい環境での事故を起こさない海上安全の構築▽大雨など自然災害に備えた即応の3つの重要課題を挙げた上で「これらの課題に稚内海上保安部の先人たちが築き上げてきた伝統を継承すると共に、更にアップデートする。宗谷地方の皆さんに愛され、応援される組織を目指していく」と力強く述べた。
 前任地の宮城県で今年2月、ナマコ1・3トンを密漁した男女7人を摘発。昨年4月の秋田県での豪雨災害で断水が発生した地域での巡視船で給水支援したことを振り返り「宗谷地方でも密漁や自然災害があるかもしれない。これまでの経験をしっかり皆さんのために貢献していきたい」とも語った。
 趣味は山登りで利尻山への登山、ジョギングも日課で体力があれば稚内のフルマラソンに挑戦したいーと。