時の話題 「雇用改善に外国人」
人手不足が全国各地に燎原の火のごとく広がる中、政府は外国人労働者の就労を促すべく新年度からの5年間の受け入れ上限を80万人まで増やすことを検討している。
外国人の特定技能制度は2019年4月に導入された在留資格制度で、職種によって最長5年勤務できる1号と無期限の日本滞在を認める2号がある。
稚内には水産加工場でベトナムやタイなど東南アジアの人達が就労しており、これら外国人実習生を抜きに事業継続が難しいほど人手不足は深刻化している。
プレス社の事で恐縮するが、現状、記者が足りず、配達員は6カ所も穴が開いており人手不足に呻吟しているところで猫の手を借りたいほどの窮状に直面している。
推し量るに他の事業所も多かれ少なかれ同じ悩みを抱えているであろう。何か対策を講じなければならない稚内市とて募集するも充足には程遠い状況と側聞している。
コロナ禍での人員整理もあろうが、稚内のような過疎地は絶対数が足りず、水産加工場での外国人実習生は福の神的な存在だろう。
減少一方の邦人就労数を補うのは外国人労働者ということなのだが、〝島国日本〟の外国人に対する処遇は観光客を除き厚いものでなく劣悪な就労環境にある所も少なくない。
グローバルな世の中になっているのを頭の中で理解していても実体が伴わなければ外国人労働者にも嫌悪されよう。
稚内の飲食店や介護現場での外国人就労者の評判は総じて良い。昔の日本人のよう優しさが滲み出ている。