庁舎建設で民間投資誘発へ 市議会で市長答弁 体験観光向けガイド育成
市議会は7日、吉田大輔議員(市民クラブ)、栃木潤子議員(自民政友会)が代表質問した。
吉田議員の新年度に向けた市政の取り組みで▽子育てしやすい街として実感してもらう姿への質問に対し、工藤市長はこの街に住む若い人たちが、少しでも余裕を持って生活し安心して子どもを産み育てられる環境作りは私の大きな使命の一つだとして、医療無料化や学校給食費の負担軽減など様々な施策に取り組んできた実績を伝え、今後も子育てしやすい街だと実感してもらえる取り組みを積極的に取り組んでいきたい―と述べた。
▽来年秋から供用開始予定の新庁舎に合わせた中央地区での都市軸形成における全体像への質問に、市長は新たな人の流れを創出するためには新庁舎整備に伴う都市軸、公共・公益機能の連携拠点の形成、商業・観光拠点としての賑わいづくりなど魅力的な都市拠点を目指していくとした上で「空き家・空き地の解消や有効活用、新庁舎建設を契機とした民間投資の誘発の促進公共施設の機能再編・集約などに取り組んでいきたい」と述べた。
▽稚内市が描く体験型観光の姿などへの質問に対し、市長は稚内には利尻礼文サロベツ公園など、この地域特有の自然・景観が広がっている。近年はカヌー体験やスノーシュー体験、ホタテ貝殻を敷き詰めた白い道でのサイクリングツアーなど民間による独自の活動が体験できる観光ガイドツアーが展開され、観光客誘致に大きく寄与すると捉えており「安全面の配慮や満足度の向上に欠かすことができないガイドの育成など受入環境の整備を進め、稼ぐ観光地づくりの実現を目指していきたい」と答えた。
▽サハリンとの交流への質問に、市長はウクライナ侵攻により途絶えたまま現在もその状況に変わりはない。冷戦時代からサハリンとの交流を続けてきた街であり、サハリン事務所に関しては今すぐ職員を常駐させることは難しい状況ではあるが、現時点で事務所を継続する方針には変わりはないーと述べた。
続き栃木議員は防災、ノシャップ水族館などについて質問した。