時の話題 「市の支援で一言」

 稚内市の事業者に対する物価高騰に起因する補助金申請での要件として「市税滞納がないこと」との文言を訝しむ市民がいる。
 電気料金の補助金は1カ月単位の使用料で2万円~16万円まで5段階で助成し、公共交通・運送事業者への支援金もバスやタクシー貨物運送業者、福祉車両、そして運転代行業に1台当たり2万5000円、4万円を支払うもので市税滞納ないことが条件になる。
 批判の一番手は昨年の市長選に立候補した稚内軽量運輸社長の佐々木政美氏で本紙に「全く心ない施策…コロナで苦しめられた事業者の心を折り…道の物価高騰対策では税金滞納者でも除外されていない」などと投稿してきた。
 個人的な見解述べれば税金滞納者除外は当然と思うも、別な人の見解も佐々木氏同様「滞納事業者にも支援し滞納分支払いを優先すればよかろう」と実を取る話をする。
 真面目に税金を納める人と納めない人への対処に差があってもおかしくないが、大所で見た場合、全ての事業者にも支援するという彼らの考えも分からないでもない。
 この種の支援のあり方は難しい。公平性という観点からは全て対象にするのがベターであろう。しかし納税している側から見ると「なんで滞納している奴らと同じ土俵なんだ」と批判的なのも頷ける。
 この支援は国や道の施策にのっとったものと思われ、佐々木氏が指摘する通り道が線引きしないのであれば市が善処しても悪い事ではなかろうと思うが、 人のやることに限界があるのも事実だ。