稚高定時制の長尾、田端君ら3年で卒業 まさに蛍雪の功

3修制で卒業した長尾君(左)と田端君

 1日夕方に行われた稚高定時制卒業式で、長尾優弥君(18)、田端琉音君(18)ら4人が3年間で卒業した。2人は「4年間で卒業するより、レポートなど大変でしたが3年で卒業できたことは嬉しいです」などと喜びを語った。
 1時間目は午後5時25分から始まり、給食を挟んで午後9時まで4時間の授業がある定時制は通常4年間学んで卒業するが、3年間で卒業を目指す3修制は、札幌の有朋高通信教育で必要な単位を取得する必要がある。
 東中出身で昼間は水産加工場でアルバイトし夜は学校に通い、休日の土曜日などに通信教育で単位を取得してきた長尾君は学校生活での思い出に「去年の秋、就学旅行で行った大阪と京都が楽しかった」と振り返り、卒業後はアルバイト先だった水産加工場での就職が決まり「3年間で卒業するのは大変でしたが、自分の仕事をしっかりやっていきたい」と語った。
 東中出身の田端君は3年間の思い出に「就学旅行が楽しかった。3年間での卒業は放課後の課題など大変なことがありましたが頑張ってやってきました」と振り返り、今は自動車学校に通い自動車運転免許を取得しようとしており「免許を取ってから自分がやりたい仕事を探し、社会に出て頑張りたい」と話していた。
 東中出身の女子生徒(18)は「学校生活で体育祭が楽しかった。将来は福祉関係の仕事を目指し通信制の学校で資格を取りたい」、潮見が丘中出身の女子生徒(18)は「札幌の大学に進学するので、大学生活を頑張りたい」と張り切っていた。
 4人の卒業に中島淳夫定時制教頭は「3年間で頑張った生徒たちです。これからも大変なことはあると思いますが、諦めずに頑張ってほしい」とエールを送っていた。