「稚内地区安全衛生講習会」「漁船組合員大会」が開かれ、海の安全を改めて確認
沖底漁船員、フェリー乗組員など参加した稚内地区安全衛生講習会と漁船組合員大会が5年ぶりに文化センターで開かれ、船員らは改めて安全な作業を肝に銘じていた。
衛生講習会は船員災害防止協会北海道支部稚内地区支部主催し開かれ、風無稚内地区支部長が「船員災害は減少傾向にあるものの陸上の仕事と比べると高く、更に申せば道内は更に高い。一昨年4月の知床での観光船事故などあり安全操業は稚内地区の船の事故を防ぐのに欠かせない」などと主催者挨拶したあと、道運輸局旭川運輸支局の石田建首席運輸企画専門官(運航管理労務官)が「災害事例から学ぶ船員労働の安全対策について」と題し講話した。
石田氏は、事故は荷役や漁具取扱いでよく起きており、災害形態は転倒・転落が多いとし「甲板が波によって滑るので留意しなければならず、時間に余裕を持ったゆとりある作業が肝要」とし、「北の海での海中転落はこの10年間無いものの、仮に起きれば命取りになる」とし、命綱、安全ベルトの装着を呼びかけていた。
引き続き全日本海員組合道北支部による稚内地区漁船組合員大会が開かれ、高橋健二全日海水産局長の主催者挨拶に続き、来賓の川野副市長、合羽井道運輸局旭川運輸支局(稚内庁舎)次長、風無稚内機船漁協組合長が挨拶したあと、令和5年度活動報告と6年度活動方針が策定された。