時の話題 「猫の目の燃油価格」
今もそうかも知れないが、昔、政府の農業政策がコロコロ変わるので〝猫の目農政〟とやゆされた。これと同じような事がガソリンスタンド(GS)で起きている。前日から1㍑5円上げた翌日には2円下がり、エレベーター並みの上昇と下落を繰り返す。
このコロコロ変わる猫の目に翻弄される消費者はたまったものでない。「いい加減にせいや」と言いたい。
高騰する燃油対策として政府は2021年12月から、例えばガソリン価格が170円を上回らないよう石油元売り各社に1㍑25円をメドにした補助を行い22年度~24年度も続け今年4月末で打ち切る予定にあったが、原油は現況、1バレル(約159㍑)当たり80円を超え安くなっておらず、5月以降も助成を続ける方針にある。
20年近く前の話だが稚内のセルフGSで㍑100円を割る時代があった。その後130円、150円と上昇一方で今の168円は実質190円以上になるのだろう。この補助金に注ぎ込んだ金額は6兆円以上にもなると言われており、燃油コストとしては政府も企業も個人ユーザーも限界を超えている。
ウクライナ、中東での戦火が続く限り補助金無しでの燃油消費は限界点に達している。
原油など化石燃料由来のモータリゼーションの未来は無く電気や水素燃料の車社会がやって来るのは違いなく栄華を極めているトヨタの将来は厳しいものがあろう。
筆者は燃費の良いハイブリッド車に乗っているが、1㍑200円時代の到来必至の中、電気自動車にでも代えなければならないか。