宗谷地域野生鳥獣対策連協開く 鹿被害深刻、熊対策も
第2回宗谷地域野生鳥獣対策連絡協議会が27日、宗谷合同庁舎とオンラインで開かれ、市町村の担当者や猟友会がヒグマなどの対策について情報を共有した。
参加した40人を前に宗谷総合振興局の武田くらし・子育て担当部長は、シカなどによる令和4年の農業被害は全道で58億8000万円(前年4億3000万円増)管内では5600万円(3000万円増)と被害が深刻であること、全国的にヒグマが市街地などに出没するアーバンベアの個体が増えていることで過去最多の人身被害となっていることなどに触れ「人とクマの軋轢がかつてないほど悪化しており課題に一層取り組まなければならない」と挨拶した。
振興局職員からアライグマの農業被害状況のほか、ヒグマの人身農業被害が右肩上がりに増えており、管内では特に浜頓別の被害が深刻だとし繁殖期前の1〜4歳の個体に対する対策が必要であること、指定管理鳥獣に追加される方針であることなど説明があった。
このあと、もりねっと北海道の山本牧代表が「最新のヒグマ事情〜道内の現状と対策」と題し講話した。
質疑応答でヒグマが指定管理鳥獣となる際に、地元の意見を取り入れてほしいなどとの意見があった。