時の話題 「傑出した人物求む」

 年金支給日だった15日、中央アーケードの相沢食料品店前で市議会会派志政会に所属する議員3人が現下の市政に関し街頭演説していた。
 前日までの春のような天候と打って変わり吹雪模様の中、マイク握って話していたが、いつもの光景とはいえ傍聴者は数人しかなく拍子抜けの感がある演説ではあった。
 千葉、相内、平尾3議員からなる志政会は年に4度ある定例市議会閉会後に議会報告会を開き市民の政治への参画を喚起している。報告会に参加する市民が固定化されている嫌いはあるものの、地道な活動を続けている。
 議員によって論戦の場である議会は檜舞台であり自らの存在感を確かめる場所なのだが議会、と言うより市政全般を知ってもらうための報告会や街頭演説も不可欠である。
 日本共産党や公明党は機関紙やお茶懇を通し市政全般を有権者に説明する場はあるが、他の市民クラブ(最大会派で7人所属)、自民政友会(3人)は報告会を開くことなく、選挙の時だけ「力になります」などと連呼するだけで全く以て腑甲斐無い有り様である。
 次期市長選には議員の中から3人立候補するものと見られるが、このような草の根活動では2歩も3歩もリードしている議員がおり新人のうち評せられるドングリの背比べの域から抜け出した感はある。
 議員というのは市民の代表なので意見・要望を広く反映できる人材が求められるが、それだけでは弱く、抜きん出た人材の輩出を願っている。出る杭は打たれるが、それを物ともしない傑人求む。