雪害救出訓練行う 消防署 落雪など事故に備え

 稚内消防署は14日午後、消防庁舎裏の空き地で雪に埋まった人を助けるという想定の救出訓練を行った。
 今冬、道内各地で屋根の雪下ろし作業などでの事故が相次ぎ、今週に入っての暖気で雪融けが進んだとはいえ毎年3月後半まで雪に起因する事故があることから有事に備え落雪などで雪に埋まった人を助ける訓練を実施した。
 参加した救急隊員8人は、屋根の雪下ろし作業中の人が雪に埋まったことなどを想定し雪山で横一列に並んで捜索用の長さ約3㍍の金属棒のゾンデ棒を雪中に刺し、感触があるとスコップで付近を掘り、要救助者に見立てたダミー人形を救出した。
 今後も業務の合間を縫って訓練を行うことにしており、消防署は「屋根の雪下ろし作業は必ず複数人で、ヘルメットを被り命綱をつけてやってほしい」とし週末から再び暖気が入り落雪などの事故に注意を呼びかけている。