大臣賞のユリ贈られる 仲村さん 市民に「春を感じて」と
元稚内東部社長の仲村房次郎さん(86)=神奈川県在住=さんが稚内市役所に実家で栽培し品評会で農林水産大臣賞を受賞したユリの花を送った。仲村さんは「市民の皆さんに春を早く感じてもらえれば」と話していた。
千葉県南房総市で仲村さんの兄やその家族らが営む農家で栽培されたユリの花は、昨年12月に開催された第72回関東東海の花の展覧会で白いユリが農林水産大臣賞、紫のユリが金賞を受賞した。
東部社長を引退後、大鵬上陸記念碑を稚内市に寄贈するなど神奈川に移住しても夏には声問にある別荘に滞在し稚内への思いが強い仲村さんだが、実家の花が入賞したことを受け、厳しい寒さが続く稚内でも可憐に咲く花を見て少しでも春を感じてほしいという思いから市長宛に送った。
先週の稚内での暴風雪をテレビのニュースで見て街の様子を気に掛けていた仲村さんは「送ったのは未だ蕾の状態のユリが多いですが、間もなく咲き揃うと思うのです皆さんに花を楽しんでもらいたい」と電話を通じ本紙の取材に応えていた。