時の話題 「30日経って」
能登半島地震から30日経った。水道や電気が通ってない地域があり、当初3万人を超えた避難者は数千人減るも未だに生活再建できない住民がごまんといる現実に呻吟する。
能登半島突端の珠洲市は高齢化率が50%を超え耐震構造の建築物が少なく被害を大きくした。
他人事ではない。稚内も65歳以上の高齢者は30%を超え、その度合いは年々高まっている。食料品高騰もあって耐震化工事など一般住宅にあっては夢みたいな話である。
食べることが先決で異常なほどに上昇した食料品価格には閉口せざるを得ず、現役世代なら兎も角、高齢者世帯、子育て世帯などの遣り繰りは爪に火を灯すようなレベルでなく爪をほじくっても足りないかも知れない。
給与生活し厚生年金が支給される高齢者世帯なら未だ耐えられるが、商売していた世帯では国民年金(最大6万5千円支給)だけでは生活することが出来ず後期高齢者の75歳を過ぎても働かざるを得ない。元気なら未だしも病気の一つ二つあるのは普通なのにそれでも鞭打ち働かざるを得ない。
何時から下等な国になったのか。
資本主義なのだから経済的格差が出るのは致し方ないものの、この10年間ほどを見ると格差が拡大してしまい犯罪に手を染める若者が増えてしまった。真面目に暮らせば程々の生活が保障されるという高度成長期のアドバルーンは何処に飛んで行ってしまったのか。
職業に貴賤の別なくとの理あるも現実は生易しいものでなく、現実は不平等に満ちている。生き辛い社会だ。