時の話題 「暴風雪続く」

 稚内の吹雪は凄まじい。朝起き新聞を取りに行くと玄関の戸に槍の形のように雪がへばり付いていた。風向きとはいえ連日の玄関前の吹き溜りにはげんなりすると共に新聞を届けてくれた配達員さんには感謝申し上げる。
 ちっぽけとはいえ新聞を生業にしている本紙もこの一日半の猛吹雪には成す術なく、60人ほどいる配達員さんにプレスを届けられないは、届けても重機が入っていない地域があるはで配達できずお詫び申し上げる。
 悪天候だと未配(新聞が配られない)でも文句を言ってくる読者は少なく感謝しておりますが、一昨日夜、恵比須地区の方から「天候が悪く配達できないのは仕方ありませんが、後日未配紙は届けて下さい」と言われるも〝旧聞〟になっても読んで戴ける事に悪い気はしない。
 何があっても絶対新聞を届けなければならないという時代は大昔のことで、社長として筆者は「自分の判断で配達するか否か決めるように」と配達員さんに言っている。
 社屋から外を見ると雪は間断なく降っており(23日午前10時半現在)風は若干弱くなったものの止みそうもない。
 日本最北端にある稚内。40数㌔先には外国(サハリン)があるのだから致し方ないと考えるようにしているがそれにしても激しい。
 昨日の朝食時、妻が筆者に「私が生まれた日(1月22日)も猛吹雪で停電だったそうです」と矢庭に話す。昔もそれほど酷い日があったと言いたかったのだろう。
 そうこうして厳しい時季が過ぎ雪融ける春がやって来る。