宗谷岬で砕け氷確認 東風で流氷が近付く

 強い東風が吹いた影響で、宗谷岬周辺に流氷本体から離れた砕け氷が確認された。
 今年は流氷の南下が早く、網走市では昨年より14日早い今月19日に流氷初日を観測した。数日前から東風が吹き、宗谷岬近くの土産店によると、20日正午過ぎ、流氷本体から離れた砕け氷が確認され、21日も岬の最北端の地の碑から沖に向かって20㍍先の海に砕け氷が残っていた。
 海氷情報センターの観測情報によると、流氷本体の一部は宗谷岬海峡に入っていると見られ、東風が吹くと更に稚内方面に近付くものと見られる。
 21日午前10時過ぎ、宗谷岬で流氷を見た旅行者は「風が強くてびっくりだが、流氷を見られて嬉しい」と喜んでいた。
 今回の流氷は稚内港湾合同庁舎から肉眼で見えないため流氷初日とはならない。稚内地方気象台によると、稚内は平年2月19日となっている。