週末雑感

 大荒れとなった15日の後始末はその後、冬晴れに恵まれたこともあり順調に進み、雪の山がなくなった。見通し良くなり幅員も回復し安堵していた途端の利尻町沓形での死亡事故である。
 稚内署管内(稚内、猿払、利礼3町)では今年初めて。それも宗谷管内で死亡事故ゼロ継続日数断トツ(昨年末で5225日)の利尻町で犠牲者が出たのは悲しいことで、亡くなった方の冥福をお祈り申し上げる。
 不幸は続くのでこの先、ドライバーは慎重な運転を心掛けねばならない。
 生きている間、幸福な事より不幸せな事の方が多いと思い実際経験している筆者だが、能登半島地震の惨状には心が痛むと共に迅速な復旧態勢が取れぬものかと不作為とは言えずとも手を拱いている様子には正直歯痒い。
 政治が劣化すると隙をつき変事が起こりやすいもので、昨年来、キックバック騒動が続く自民党の体たらくが招来したのが元日早々の大地震なのではと思料する。
 そんなこんだと自民党のドタバタが続く中18日、岸田総理が自らの派閥宏池会の解散を検討していると表明したのは21年10月の自民党総裁選での当時の二階幹事長再選に待ったをかけた表明以来の激震といえ、安倍派など他の派閥への波及は避けられそうもない。
 凡庸のようだが何かと手を打ってくるのは総理一人の考えではないとしても身を切った策を講ずる。ある意味やけくそとも言える度胸いい決断をする性癖があるよう。
 4月補選も潜り抜け10月の自民党総裁再選があるやも知れない。