荒業・水行で安寧願う 大慶寺 昭和25年から続く新年祈祷
大慶寺の新年恒例「星祭り祈祷会」が13日午後行われ、東京の新渡戸孝乗住職と苫前町妙宣寺の新渡戸円乗住職の兄弟が、日蓮宗荒行の水行に挑み、檀家信徒の無病息災を祈願した。
大慶寺での水行は寒修行として昭和25年から続けられており、13日の水行が始まった午後1時の気温は氷点下4・3度まで下がるという厳しい寒さの中、70人余りの檀家信徒や地域住民を前に、下帯一枚になった住職2人は、檀家信徒が打つ団扇太鼓の音に合わせて読経を唱え「エイ」と気合いを入れて桶で頭から何度も冷水をかぶっていた。
水行後、樽に残っていた水を飲んだ90代女性は「この水はご利益があると言われている。飲んだので、今年一年は元気にいられる」と話していた。