新年4日から16基稼働 ユーラス社 芦川ウインドファーム
風力発電国内最大手
ユーラスエナジーホールディングス(東京)とグループ会社の合同会社・道北風力(稚内)が、豊富で建設を進めていた風力発電「芦川ウインドファーム」(12万8800㌗)の北側区画(6万8800㌗)が完成し、年明けた4日から営業運転を開始した。
ユーラス社は2025年4月までに稚内、豊富、幌延の3市町の6ヵ所に世界最大クラスの大型風車107基(総出力46万㌗)を建設するプロジェクトを進めており、昨年5月からは幌延に14基の風車が建つ浜里ウインドファーム(4万7500㌗)、稚内~豊富間に19基建つ川南ウインドファーム(8万㌗)の商業運転している。
20年春に着工した芦川ウインドファームは北側と南側区画の2つのエリアに分け、1基当たり国内最大級の4300㌗の風車が北側区画に16基、南側区画は15基の合計31基を設置する。25年春に南側も運転開始すると、一般家庭約9400世帯の消費電力に相当する電力を供給すると共に年間14万6000トンの二酸化炭素削減効果が見込まれるという。
同社は「今後も環境保全に十分に配慮し、安全を最優先に南側区画の建設工事を進めたい。クリーンエネルギーの普及・拡大を通じ、地球環境保全の一翼を担うという企業理念と地域とともに発展し、社会から信頼される企業という企業ビジョンのもと風力発電の更なる拡大と地球環境保全に取り組み、持続可能な社会づくりに貢献していきたい」としている。