設置し15カ月経つ 副港市場のピアノ 中山夫妻 利用に満足
副港市場1階ホールに誰でも自由に演奏できるストリートピアノが設置されてから1年経ち、設置者の稚内吹奏楽団副団長の中山亮さん(稚内通信設備社長)と調律師役を務める妻ちほさん夫妻は「稚内の皆さんが気軽に音楽に触れてもらう場になっていることを嬉しく思います」などと思いを語った。
音楽で地域に賑わいをつくりたいとの思いで日本最北端ストリートピアノという実行委員会を立ち上げ、一昨年10月下旬にピアノを設置して以降、利用者は集計していないものの、昨年8月にはプロの演奏家として活躍する稚内出身のクラリネット奏者の郡・ヌヴー・尚恵さん、夫で東京交響楽団首席クラリネット奏者のエマニュエル・ヌヴーさん夫妻が家族でピアノを使ってミニコンサートを開いた。
札幌を拠点に活動している大谷高卒のアコーディオン奏者・山口沙苗さんも昨年8月と12月に帰省ライブとしてピアノを使用して2回演奏を披露した。
時折、調律などでストリートピアノの様子を見に行くと家族連れらが楽しそうに演奏する姿を目にするという中山さん夫妻は「稚内の子どもたちが何か夢中なれるものの一つになればと思っております。このピアノをきっかけに音楽を楽しむ機会を育んでもらえれば」と話していた。