時の話題 「小さな幸せ」

 今年最後の小欄で何を書こうかと思案しても詮ないことで、最後だから始まりだからというのでなく仕事(筆者にとって)は粛々と行わなければならない。自明である。
 パレスチナ自治区のガザ地区を攻撃するイスラエル軍のトップが「粛々とやる事を遂行する」と言っているのをテレビで見たが、意味を履き違えているでしょうと言いたい。
 あなた方がやる事は子どもや女性の命を守り戦争を止めることであろう。
 ウクライナでのロシアの侵略戦争も「優勢だ劣勢だ」だとウクライナ寄りの報道を西側メディアはしているが優劣を論じる前に平和を希求することが前提の報道をすることが大事だ。
 古代から争い好きの人間社会の行き着く先の核攻撃が現実化しようとしており愚かなこと此の上ない。
 島国なので外国から侵略されようとした事は元寇など少ないものの朝鮮、中国大陸への侵略戦争は豊臣秀吉、旧日本軍などあり、とりわけ太平洋戦争での原爆投下での敗戦は日本の平和国家樹立に大きな役目を果たしたのは承知のとおりだ。
 平和と経済優先を旗印にした日本は何かと問題あるも国民の生活レベルは上がり一時〝中流意識〟が大勢を占めたかに見えたが、バブル経済崩壊後は何やかにや問題が噴出し格差が拡大している。
 人口減少により稚内など地方が消失しかねない事態に近づきつつあるも首長ばかりでなく住民は頑張っている。年の瀬でつらつら思うのは〝小さな幸せ〟でいいのだということで余り欲を掻かないことでなかろうか。