全道ポスター賞=準V相当受賞=稚高科学部 勇知いもテーマに発表

 今年秋に函館で開かれた第62回全道高校理科研究発表大会で、稚内の勇知いもをテーマに研究した稚高科学部が最優秀賞に次ぐポスター賞を受賞した。2年生の伊藤駿部長は「ポスターの見やすさにこだわって発表したので、嬉しいです」と喜んでいた。
 コロナ禍中はリモートで開かれ、4年ぶりに通常開催となった大会には、全道各地から科学・理科部など51部が参加した。地元の特産品をアピールしたいとの思いから勇知いもをテーマにした稚高科学部6人は、イモの低温貯蔵などを行っている山本建設の菊池工会長の協力を受けながら、デンプン価や糖度が高い勇知いもを材料にバイオエタノール合成に成功し、出来るまでの過程をポスターで発表した。
 今回のポスター賞受賞に伊藤部長は「稚内の素材を使うことで地域に貢献したいとの思いでやってきました。今回は最優秀賞ではないので全国には行けませんが、2番目の賞だったので自信を持ちたい」と語り、来年に向けては「次も勇知いもで研究したい。今度は全国を目指したい」と目を輝かせていた。
 今回の受賞に勇知いもの提供などで協力した菊池会長は「生徒の皆さんが頑張ってくれて嬉しい。次も応援し協力したい」と話していた。