除雪追い付かず 大雪被害 学校、施設など休館

 暴風雪、大雪警報が発表された稚内で21日朝までに30~50㌢の雪が降った。除雪が間に合わず市内の路線バスなどが運休し、保育所・幼稚園、小中学校などが全て臨時休校になるなど市民生活に大きな影響が出た。
 稚内地方気象台によると、活発な雪雲が入った21日午前1時過ぎから雪の降り方が強まり、朝まで市街地の多い所で50㌢近く降った所もあった。風も強く宗谷岬で24・3㍍、開運23・7㍍の最大瞬間風速を観測し、吹き溜まりが生じた影響で緑地区では車が雪で3分1ほど埋まり除雪作業=写真=をしていた住民は「こんなに降るとは思っていなかった。除雪車が入らないと車が出られない」と今冬最大の大雪にうんざりしていた。
 未明からのまとまった降雪で稚内市(土木課)が指示を出した午前5時半から市道は幹線道路を優先に除雪が行われ、枝道など生活道路は除雪が追い付かず、市の担当者は「幹線道路を優先し、そのあとは生活道路を順次やっていきたいが、今日中には回れない地区も予想される。理解頂きたい」としている。
 大雪や暴風雪の影響でJRや札幌~稚内を結ぶ都市間バス、利礼航路など欠航し交通機関に乱れが生じた。
 活発な雪雲が停滞している午後からも大雪に警戒が必要で22日朝まで多い所で60㌢の雪が降る見込み。
 低気圧の進路や発達の程度によっては暴風雪や大雪警報の地域の拡大や期間の延長となる可能性があり、今後の防災気象情報に留意してほしいとしている。

「公共施設休館」
 悪天候のため21日は港のゆ、港ギャラリー、樺太記念館、北コミュニティセンター、ポートサービスセンター、宗谷支所、温泉童夢、水夢館、市体育館、緑体育館、総合体育館、勤労者会館、市立図書館、少年自然の家、青少年会館、旧瀬戸邸、生涯学習支援センター(風~る)、みどりスポーツパーク、宝来・南・東・富岡はまなす活動拠点センターは休館となった。

「悪天候でごみ収集中止」
 ごみ・資源物の収集は中止となった。