時の話題 「出店攻勢」
知人と一昨日、セイコーマートとローソンのコンビニ戦争について語り合う中、ローソンは来年春までに猿払浜頓別、天塩にも店舗展開し、いずれ利尻、礼文両島に出店する青写真を描いているようだという。
稚内市内には夏以来4店舗出店しているが冬の間は小休止し、地方出店を目論んでいるようで、コンビニだけでなく大手飲食チェーン店も出店めざしているような話も聞く。潮見町のパチンコ店跡が候補地となっているようだ。
この話は青写真段階の話で具体的に進んでいる訳ではないが、大手資本は未開の地とも言えよう稚内に魅力があるようである。
このコンビニ戦争の煽りを受けているのが食品スーパーで、ローソン出店以降、売上げが二桁台まで減っている所もあるとの話が流布され、コンビニ同士どころか稚内市民の台所を支える店舗にも飛び火している。
〝陸の孤島〟とやゆされ永く地方からの出店がなかった稚内だがモダ石油はじめ地方の資金力ある企業が進出し稚内のお金を吸い取っている。安い価格で市民の消費動向に影響を与えているとはいえモダ出店で地元GSが何店閉鎖に追い込まれたことか。
生活の質の向上とは裏腹に、廃業した事業所従業員の多くが職を求めて稚内を去ってしまい人口減少と相俟って人手不足を来たしている。市民が懸命に守ってきた稚内らしさが失われ都市化する様子に筆者は溜め息つくばかりだ。
街を造るには数十年要するが、朽ちるのは速い。ビジョンある街づくり望む。