時の話題 「愛犬・愛猫家」
殊勝な人がいるものである。利尻町沓形に住む40、50代の女性から「今年夏、衰弱した猫を飼い育ててきましたが、事情があり手放すことにしました。今週中には稚内を訪れ避妊手術をするので、その後でも引き取って戴ける方いないでしょうか」と電話で本紙に連絡があった。
手術やワクチン接種する費用は5万円ほどになるようで「そうまでし飼ってきた猫への愛情が増すのでは」と愚かな質問するも女性の思いは変わらないようであった。
猫や犬など動物好きの人間はおり、筆者も富岡に住んでいた頃、犬も猫も飼っていた。犬は老衰で死に、黒猫は家を出たまま帰らずじまいだった。
犬は外で飼っていたが、猫は当然家で飼い爪研ぎで家中キズだらけにされ、何よりもフンの臭いが家中に漂ってしまい来客者などに不快な思いをさせたのではと懸念していた。
その頃、小学生だった2人の息子が犬や猫を慈しむ様子を見ていて子供の情操教育には少しは役だったものと今でも信じている。
今、猫や犬を飼う家庭は昔より増えている気がする。愛犬に頬ずりする光景を目にするが「人に満足な挨拶もできないのに」と反発したくはなるものの、猫・犬好きはお互いさまで「それもよし」との思いはしている。
ホームセンターに行くと犬や猫のコーナーは至れり尽くせりの充実ぶりで、愛犬・愛猫家の心を揺さぶっており出費も大変なものだと、改めて感じているところだ。
大谷翔平選手が愛犬と寛いでいる様子に触発され飼う人が増えることだろう。