時の話題 「今度はインフル」
人類の歴史は戦争とウイルスの絶えることなき戦いの連続であった。2020年2月以来続いてきたコロナ禍が下火になってきたと安心しているとインフルエンザ流行である。稚内でも市立病院だけでなく他の病院や診療所(開業医)が患者でいっぱいのようで、診察に行くのはいいが、うつるかも知れず戦々恐々としているよう。
このため今月19日の開催を予定していた今年の叙勲・褒章受章者の祝賀会が中止されることになった。
感染症にはエボラ出血熱、ペストなどの一類、結核、重症急性呼吸器症候群(SARS)、中東呼吸器症候群(MERS)などの二類、コレラ、赤痢など三類、マラリア、日本脳炎、A型肝炎など四類、そしてインフルエンザと今年5月、当初の二類から引き下げられた新型コロナウイルス感染症など五類の感染症がある。どれも名称を聞いただけで身の毛がよだつ恐ろしい感染症だが医学の発達でワクチンなどあり不治の病ではない。
二類→五類に移行した新型コロナだが、インフルと同等になったことで警戒感が緩んでしまい災禍以前のような状況になっており、今冬は2つの感染症が同時流行する事態を招来している。
一難去ってまた一難というところで予防策は手洗いとうがい、そして必要な折でのマスク着用であろう。要は日常行っている衛生対策は今後も欠かさず履行するということである。
見えざるウイルスに文句を言っても詮ないことで、長い坂道を重き荷を背に歩くようなのが人生だと悟れば苦もまた興を添えよう。