世界の恒久平和祈念 歴史・ まち研 赤れんが通信所で灯籠灯す

 太平洋戦争開戦から82年目の8日夜、恵北の稚内赤れんが通信所で平和祈念の灯りが催され、82基の灯籠を灯し世界の恒久平和を祈念した。
 日米開戦の口火を切った真珠湾攻撃作戦を告げる「ニイタカヤマノボレ1208」という暗号文が通信所を経由し連合艦隊に送られたという歴史があり、稚内ユネスコ協会と稚内市歴史・まち研究会は2011年から平和の灯りを続けている。
 今年で13回目となる灯りに参加した会員や市民ら50人余りを前に歴史・まち研究会の富田伸司会長が「戦争の切っ掛けを作った場所から二度と悲惨な戦争を起こしてはならないという強い気持ちを発信し平和の灯りを灯したい」などと挨拶。来賓の佐伯教育長は「平和の誓いを新たにしたい」などと述べた。
 その後、通信所の周りに置かれた灯籠に明かりが灯された。点灯中に赤れんがB棟内部が一般公開され、富田会長が市民らを案内していた。