時の話題 「ボーナスサンデー」

 冬のボーナスの時期を迎え本8日には国と道職員、来週15日には稚内市職員に支給される。20年ほど前までボーナス支給され最初の週末は「ボーナスサンデー」と言われ小紙でも記事にしていたが、今では様変わりし物価高騰下、ボーナス支給されたからといって財布のヒモは緩むことがないのは読者の皆さん承知のとおりである。
 そもそも安定志向の公務員がいわゆる〝爆買い〟することはなく普段と変わらぬ消費行動を取るのが一般的であり貯金する家庭が多いやに聞く。
 官庁に続き支給される民間会社の中で官庁に匹敵するような金額を支給する所は稚内ではほぼなく、支給されない会社もある。
 昔、沖底漁華やかりし頃、100万円ほどのボーナスをもらっていた船乗りという仕事は板子一枚下は地獄の過酷な仕事に見合うものとはいえ、今の稚内の民間では有りえないことではある。
 沖底業界のあと稚内の経済をけん引したのは土建業界で、高度経済成長下、相当額を支給していたようだが、現下は厳しい状況にあるとも聞く。
 役人天国の日本にあって公務員への支給額は結構なもので、東京名古屋、大阪など大都市は別にし、稚内など地方都市で遜色ない金額をもらっている民間は稀有であろう。
 筆者は日頃、民間活性あっての稚内経済だと言っている。が、地方こそ官庁優位の構図は変わらず、稚内の将来を考える時、民間のひと踏ん張りを期待している。
 食料品や物、子育て・教育するにもお金がかかる。多い方がいいのに決まっている。