いずれ136基35万㌗に 市議会一般質問 地産地消、加速と市長

 市議会の一般質問2日目の8日、吉田孝史、栃木潤子、千葉一幸、川崎真哉、吉田大輔さんの5議員が質問に立った。
 吉田孝史議員(市民クラブ)の稚内市で稼働している大型風力発電数と発電量に関しての質問に、工藤市長は稚内は風力発電に適した全国有数の風況や地形を生かし現在、97基と約19万㌗の大型風力施設が稼働。年間の推計発電量は約5億㌗Hとなり市内の年間総電力需要量の約2億3000万㌗Hの2倍以上に相当すると説明し、今後の整備計画について市長は、市内で建設中の事業が4件あり、これが完了すると市内の大型風力発電は39基増え136基、約35万㌗Hになる。
 宗谷管内全体では2025年までに205基、約62万㌗が稼働し北海道が掲げている30年の陸上風力発電の導入目標である184万㌗の3分の1に相当する規模になると答えた。
 再生エネルギー施策への意気込みについては「今後は地域で発電されたクリーン電力を地域で消費する地産地消の取り組みを加速させ、地域経済の活性化や電力インフラの強靭化などに繋げながら市民の皆さんがこの地域に再生可能エネルギーがある恩恵を実感できるよう取り組んでいきたい」などと述べた。
 吉田議員からは北地区での稚中と中央小による稚内初の義務教育学校の進捗状況に関しての質問もあり、佐伯教育長は9月から中央小隣で工事を開始した稚中の新校舎建設は、令和7年9月末の完了を目指している。義務教育学校のソフト面で教員間で交流の場を持ち義務教育学校に移行した際の行事をどうするか、授業をどうするかなど9年間の一貫した教育を見据えた取り組みを進めてまいりたいと答弁した。