時の話題 「津久見で51票差」

 昨日、朝刊各紙に大分県津久見市の市長選の投票結果が載っており51票差という票差に驚き、同市のHPを覗いてみると、現職市長に反旗を翻し立候補した前副市長との三つ巴戦を薄氷を踏む思いで制したのは元大分放送アナウンサーの石川正史氏(47)であった。
 市庁舎建設の入札が不調になり、加えて少子化対策など争点があったようで60代の市長、副市長を蹴散らしてしまったのだ。
 各紙電子版は有料のため詳しい選挙事情は分からないが、40代の若者が60代の古狸を敗ったという痛快な出来事に快哉を贈る。
 稚内市長選では過去に現職横田耕一氏、新人同士の争いとなった前副市長の工藤広氏(現市長)と対決した長谷川伸一氏(会社社長)の例はあるもいずれも302票、216票の僅差で敗れたが、51票差とは。票の再確認など取り沙汰されるも激戦だっただけにしこりが残るのは違いなく青年市長が荒波を乗り切れるか注目される。
 稚内でも市役所新庁舎建設では道の土石流警戒地域(イエロー)など問題あり今春の市長選に元市議で会社社長の佐々木政美氏が現職工藤氏と対峙する選挙戦にはなるも工藤氏が底堅い支持を取り付け楽勝した。
 マチそれぞれ事情あろうが住民の気質と正義感がもたらした津久見市長選だったのであるまいか。閉鎖的であれば変えるものも変えられない。今こそ市民の英知が求められており、その結果が津久見市長選に出たということになるのだろう。
 工藤氏が出馬しない次期市長選に臨もうとしている方は人格を磨かなければならない。