台湾南端地と友好協定 稚内市 農漁業、観光、文化など
稚内市は28日午後、オンラインで台湾の最南端に位置する屏東県恆春鎮と友好交流協定を締結した。両地域は今後、様々な交流を通じ互いの経済の活性化を図っていくことなどを誓った。
稚内市と台湾との交流は、これまで稚内地方日台親善協会を中心で民間主体の交流が行われていたが、今年2月に台北駐日経済文化代表処札幌分処から両市の交流を更に深めていくため屏東県恆春鎮との新たな交流について提案があり、地理的に国土の北と南の端に位置する類似点があることから友好交流を締結することになった。
稚内や東京の台湾駐日大使、台湾の恆春鎮など5カ所をオンラインで結び行われた締結式で両地域は▽相互に農漁業、経済、社会、観光及び文化発展等で協力し、相互利益を創出▽日台青少年交流の促進▽相互訪問し友好交流を促進などの内容で調印した。
恆春鎮の尤史経長は「二つの地域は各々に長い歴史と豊富な漁業豊かな自然資源を有しているという類似点があり、海と陸と風から恩恵を受け輝き続けている町。締結により地元の農漁業、経済、社会、観光や文化発展などの情報共有とマーケティングを通じ友好関係を永遠に続けていくことを願っています」と述べ、工藤市長は「
友好交流の締結は大変嬉しく、意義のあることと思っています。この縁を大切に相互理解を深め、友好関係を一層発展させていきたい。近い将来、直接お会いできることを楽しみにしています」などと期待を寄せた。