職員確保できれば再開へ 特養富士見園 休止したショートステイ

 特養老人ホーム富士見園は、人員不足により12月からショートステイ(短期入所生活介護)の事業内容を変更し、長期入所者の空きベッドを活用した受け入れ体制へと切り替える。
 市内の福祉施設では今年9月までにショートステイの受け入れを廃止しており最後の砦として受け入れしていた特養富士見園では、これまでに長期入所者90人、短期入所者10人の合計100人を対象に実施していたが、職員の育児休暇や退職が重なったことで対して必要な職員数を確保することが困難になった。
 在宅での生活が困難な長期入所者の定員90人の削減はできず、12月からは苦渋の決断として短期入所者の定員を削減。職員数を確保するまでの間、短期入所者は長期の人が入院した際や退所時に空いたベッドを活用し、少ない数ではあるが受け入れて対応することになった。
 満保常務理事は「一切受け入れをしないということではなく、職員を確保できれば少しずつショートステイを稼動し再開を目指したい」とし「将来の人材確保を見据え、外国人技能実習生の受け入れなど行ってきたが、今後は若い世代に福祉の魅力など発信して行かなければ」と話していた。