高規格道完成待ち侘びる声 道開発局 縦貫自動車道小委員会開く
道開発局は16日、札幌第一合同庁舎で北海道縦貫自動車道(中川〜天塩間)の北海道地方小委員会など開き、第1回地域ヒアリングの結果を踏まえた整備方針案などについて審議した。
道開発局では、現在施工中の音威子府バイパス(令和7年度開通予定)と天塩〜中川区間の延長20㌔を接続する高規格道路の事業化に向け、昨年から北見工業大の髙橋清教授を委員長に北海道地方小委員会を設立。今年6月29日〜8月20日かけ稚内、豊富、幌延、中川、天塩の地域住民や自治体、観光施設など対象に意見聴取を実施し、委員会では結果などについて説明があった。
5市町の2万1550戸を対象にしたアンケート調査やウェブなど合わせ5811票の回答があり、主に回答者の年齢は40〜50代で地域の将来を見据えた地域課題は全ての項目において7割以上が課題だとし、特に高度医療施設への救急搬送時間の短縮、地吹雪時の安全な通行確保が課題だとする意見が9割を超えた。
「宗谷の農水産物を全国に早く確実に届けるため、高規格道路は重要であり早期開通を望む」、「親が稚内の医療施設で処置できず旭川に救急搬送されたことがあるが、縦貫自動車道が全て開通されていればもっと早く安全に到着することができた」などのほか、「高規格道路が整備されると稚内〜旭川間でのトラックドライバーの拘束時間が短縮される」など多岐に亘って意見があった。