本番に向け練習に熱 23日に公演 劇団稚童出演の市民

 稚内青年会議所が地域活性化事業として今月23日午後1時からえびなイベントホールで開催する市民演劇「劇団稚童(わっぱ)公演」に出演する市民劇団員8人が本番に向けて練習に励んでいる。
 1975年以来42年間に亘って稚内の子どもたちに演劇を楽しませてきた「稚内子ども劇場」が2018年に解散して以降、劇を生で見ることが少なくなった子どもたちへの感性を育む機会として、JC会員と稚内で演劇団体を立ち上げた「わっか演劇企画」(小谷史奈代表)がコラボし劇団公演を行うことになり、人間とロボットが仲良く暮らす島で感謝の心を大切にすることをテーマにした「キカイの島」という劇に市内の高校生、幼稚園教諭、主婦ら8人が出演する。
 10月下旬から練習をスタートし、3回目の練習の夜、わっか演劇の小谷代表指導の下、配役が決まった出演者たちはセリフに体の動きを入れながら2時間ほど練習した。エンジェルボイスに所属し小さい頃から劇が好きだったという稚高1年生の工藤歩莉さんは「表現することが大好きで演劇を楽しみたい」
 大谷高1年生の佐々木晴樹君は「人前で喋ることは得意ではないですが、新しいことにチャレンジしたいと思い参加しました」と話していた。
 担当の舩木大輔実行委員長は「稚内に文化活動を根付かせることで郷土愛を育む劇にしたい。多くの子どもたちに見に来てほしい」と観劇のPRをしている。