時の話題 「冬遠からじ」

 先週までの秋晴れが嘘のように秋冷の雨が降る。週末には平地でも雪が降り僅かだろうが積もるようなので細心の注意を払いたい。
 地球温暖化についても今更触れることでもないが、今年はエルニーニョ(南米ペルー沖合の海水温が上昇)によって夏の気温が異常に高くなり、いつもなら蚊帳の外にある稚内でさえ30度以上の猛暑日を2度観測するなど異常な天候となり、10月の小春日和が11月に入っても続いている。
 この先はいつもの天候となり驚くこともないのだが、順応性が高い人間にとって慣れてしまった感のある〝あったかさ〟からの切り換えには少々日数が必要か。
 プロ野球日本シリーズが終わりスポーツは冬季シーズンに。世界に通用する有望選手がいる男女スキージャンプ、スケートだってワールドクラスの選手がおり、カーリングも本格化する。
 貝森日本カーリング協会長の働きかけもあり今冬も全日本・全道クラスの大会が目白押しになるのだろう。選手が来稚することでのコマーシャル効果は計り知れず、何やかやと批判があったカーリング場建設を実行した工藤市長は安堵の胸を撫で下ろすというより少しはあったろう後悔の念を払拭しつつあるのではないのか。
 良かれと思った事が裏目に出ることは間々あることで建築中(今は基礎工事だが)の市役所新庁舎への不安もあろう。それはそれとして老朽化する公共施設の改修、喫緊の水産物禁輸問題など実行しなければならない事は多い。市長、副市長ら要人の懸命(賢明とも)お願いしたい。