川氾濫し床下浸入も 稚内市 昨夜から100㍉以上の雨降る
6日午後10時半にかけて土砂災害警戒情報が発表された稚内での7日午前5時までの降水量は、11月の観測史上最大となる100㍉以上になった。市内河川の氾濫などで道路が冠水、富岡地区で1世帯が床下浸水の被害があった。
稚内地方気象台によると、前線を伴う低気圧が発達しながら道内を通過した影響で稚内で6日から断続的に強い雨が降り、7日午前5時までに開運132㍉、沼川111㍉、宗谷岬109㍉、声問102㍉を観測した。
6日夕方に大雨警報が発表され、午後9時過ぎから3時間で70ミリ以上の雨が降ったことから、稚内市(総務防災課)によると、恵比須2の青少年会館横を流れるシュルコマナイ川が増水し、裏山からの沢水によって運ばれてきた土砂などが川底に堆積し川が氾濫した。周辺の道路も冠水し恵比須1~3までの道道抜海港線は6日午後11時~7日午前3時過ぎまで通行止めとなった。
増水したシュルコマナイ川では6日深夜から重機を使って土砂の撤去作業などが行われている。
港~末広地区のチララウスナイ川、緑1の住宅街横を流れるクサンル川でも雨が強まった時間帯に一部の場所で川が氾濫。周辺の道路には枝や枯れ草などが側溝に溜まり、道路管理業者や住民が後始末に追われていた。
チララウスナイ川近くに住む男性は「一時川が氾濫した時は道路に20㌢近く水が溜まっていた。雨が弱くなってからは水が引き浸水はしなかった」と話していた。
午後からも断続的に雨が降り、8日朝まで多い所で50㍉の雨を予想。大雨による土砂災害などに警戒を呼びかけている。