きょう100周年記念式 稚内高校 卒業生ら850人出席し祝う

 稚高創立100周年の記念式典が4日、文化センターで在校生や同窓生らが出席し開かれ、これまでの1世紀で約2万2600人の卒業生を送り出した学校の節目を祝った。
 1923年に北海道庁立稚内中学校として開校し、50年に当時の道立稚内高等学校と稚内町立実科高等女学校が合併し北海道稚内高校と校名を改称。衛生看護科の設置、商工高との統合に伴い商業科の設置などを経て現在に至る。
 式典に出席した全校生徒や教員、来賓、遠くは関東圏などからの同窓生ら850人余りを前に、矢橋佳之校長はこれまでの歴史を振り返った上で「今日があるのはこれまで在籍した皆さんの精進と努力、同窓会、保護者や地域の方々、歴代校長、教職員が本校教育の振興充実のために尽くしてこられた結果であります。式典を100周年の歴史に思いを馳せ歴史を継ぐ者としての責任を改めて自覚する機会とし、時代の変化を見据えつつ、伝統の上に革新を積み重ね次の100年も輝き続ける稚内高校を実現すべく、挑戦続けてまいる所存です」などと挨拶した。
 藤田幸洋協賛会会長の挨拶、来賓の倉本博史道教育長、工藤市長、吉田道議、武部衆議(代理)が祝辞。歴代校長ら18氏を表彰したあと、在校生を代表し生徒会長の村上結菜さんが100周年を迎えた母校への思いと稚内人として未来に向かっていく思いなどを込めて挨拶した。
 稚高では100周年記念事業として、7月から弁護士、ダンサーのほか10月31日には東京稚内会の小坂輝雄会長を迎えた講演会を開き、今月22日にはパラリンピック自転車競技で東京大会まで4大会連続し出場した藤田征樹選手の講演も予定している。