週末雑感

 感染症法上の区分が2類から5類に移行されたことにより社会経済活動はコロナ禍前のような正常な状況に戻ってきているが、為替レートの円安ドル高、ウクライナとパレスチナ自治区ガザ地区での戦禍などによる日本国内の物価高騰が沈静化しない。
 商工業者、建設業、水産業、観光業など経済界から成る稚内商工会議所(5部会)の合同部会が開かれ、物価高騰、人手不足、2024年問題など多岐に亘って意見が交換された。稚内だけの問題でなく部会員の経営者が課題を共有するのは難しくなかったようだが人手不足に関しては▽観光関連業で人員不足によりビアガーデンや地域の祭りが中止された▽建設業では畳屋など稚内から無くなった職種があり地方からの遣り繰りで手当しているがラピダス(千歳)の工場建築など全道規模の大事業によって職人ばかりか資材の手配を懸念。そして来る冬季間の除雪にも人手不足の影響が出る▽水産業ではそれでなくても外国人実習生頼りの操業をしている。漁業者の担い手不足が深刻化している▽酪農では担い手・後継者不足で離農者増加▽運送業では2024年問題によってドライバーの確保が難しくなっている―などと意見が百出したようだ。
 人口減少と若年労働者の地方流出により労働人口が足りず八方塞がり状態の経営を強いられているのに大都会崇拝の意識の定着によって稚内など地方都市の労働者は少なくなる一方にある。10年以上、東京で生活していた筆者思うに「田舎の方がず~っと住み良いのは間違いない」

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