時の話題 「物価上昇に歯止め」
物価上昇に歯止めが掛からず「この先どうなるのか」と嘆き節が聞こえる中、今朝、NHKを見ているとスーパー最大手のイオンがPB(自社製品)を中心に値下げするとのニュースが流れていた。他の大手もイオンに追随する可能性があり年末商戦を前に値下げの火花を散らすことになればいいのだが。
ガソリンや電気代は国の助成が入り期限付きだが値下げされているものの、肝心要の食料品の値上がりには嘆息が洩れる。普段、価格に頓着ない筆者でさえ好物のヨーグルトの高止まりには落胆している。
65歳までの現役世代でさえスーパーのチラシを見ては幾らかでも安い商品を買い求めているのだから年金生活をする高齢者では尚更のことであり、残り2カ月になった令和5年を越せるのか―との憂慮が出てくる。
更にはイスラエルとパレスチナ自治区ガザを支配するハマスとの戦闘が長引いた場合の石油の高騰が現実味を帯びており、一難去ったらまた一難の様相を呈している。
国の助成金は来年3月までの今年度いっぱいだが、事態の推移によっては助成延長ということもあり、それでなくても〝借金地獄〟の日本国の財政は破綻寸前までの水準になるのでは危惧している。
物価高騰の要因は最初、ロシアのウクライナ侵攻に伴うエネルギー・資源価格の上振れだったが、液化天然ガス(LNG)など燃料費の価格が落ち着いてきた今、為替レートの円安ドル高である。あすにも日銀総裁は公定歩合に言及する。直ぐとは行かずも正常な公定歩合を望みたい。