時の話題 「名士歌謡祭」
名士カラオケ歌謡祭が今年、令和元年以来4年ぶりに開催されるようである。ただし昨年のように開催が近付くと共に新型コロナの感染者が増えることになれば二の舞もあるので留意しなければならない。
稚内市文化協会主催の38回という歴史あるイベントで官庁のトップが赴任の際のコメントでも気にするほどの稚内にとって歳末恒例の一大イベントだ。
稚内市長はじめ稚内開建部長、宗谷総合振興局長ら各界トップの名士が日頃鍛えているノドを披露し、歳末たすけあい募金に協力するという単なる余興でない篤志行為が売りになっている。
トップの歌唱だけでなく舞台バックの応援要員も付け焼刃でなく1、2週間は練習し本番に臨む。国や道の出先機関がある稚内市にとって単なる興宴ではない位置付けにあるイベントなのではと、個人的に思料している。
さて問題は新型コロナ感染症なのだが、道が公表した今月9~15日までの宗谷管内の感染者は定点把握で4・63人(前週は4・38人)と微増している。
定点把握というのは市立稚内病院など管内4、5カ所の医療機関での感染を数値化したもので、今年5月8日の二類→五類移行前までの全数把握と比べると確度は落ちるもののおよその感染状況を示しており、今後の推移によるが余程の事がない限り名士歌謡祭開催は濃厚になっているといえよう。
出場する名士各位は3年間中止という鬱憤を晴らし会場ばかりか稚内全体を盛り上げるような歌声を披露して盛り上げてほしいものである。