イカ漁の不漁続く 港には勝宝丸1隻 今後は戻りイカに期待

 道内各地でイカ漁の不漁が続き、8月中旬から稚内港を拠点に礼文沖などで漁を続けている八雲町のイカ釣り漁船第27勝宝丸の船長は「過去にないほどイカがいない。2日前の17日は発泡5箱だけの水揚げで燃料代にもならない」と嘆いている。
 日本海を北上し今年はお盆明けの8月中旬から礼文沖などで漁をし、稚内で船体整備を終えたあと9月中旬から積丹沖などでも漁をした勝宝丸だが、平均して発泡20箱前後しか水揚げできず、1カ月ぶりに稚内へ戻った17日、礼文沖での漁は「海水温が下がりイカを食い荒らすマグロの魚影はなかったが、イカの群れが無く僅かの水揚げで早々に漁を切り上げた」と渋い表情だった。
 不漁とはいえ今後は産卵で礼文島沖にやって来る〝戻りイカ〟に期待している。
 「昨年は海水温が下がった11月中旬から水揚げが増えたので様子を見ながら漁をしたい」とし、今季は積丹沖の漁で100箱を水揚げした時もあったそうで「100箱だったのは一日だけ。その後は10~20箱前後しかなく稚内に戻ってきた」と話していた。

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