時の話題 「議員の街頭演説」
稚内信金本店のATMに寄ったついでに市議会の千葉、相内議員の街頭演説を聴いた。
「ついで」と言ったら失礼甚だしいが、時間にも若干余裕があったことから2人の話を聴いてみると、1人僅か5分ぐらいの間に市民生活に直結する話をしていたのに残念ながら聴いていたのは相沢食料品店の相沢会長と福間社長夫妻、一般市民3人と淋しいものであった。
千葉議員は、演説した場所が相沢食料品店前ということもあり、アーケード街の再生について触れ、過日訪れた宮崎県日南市のアーケード街も稚内同様、寂れた状況にあったが、空き店舗にIT関連企業を誘致したところ、空き店舗が埋まり再生するまでになったことを紹介。行政のトップ(市長)が決断すれば不可能な事も実現できる例を挙げ「石橋を叩いてばかりいては石橋も壊れる」と現市政のあり方を批判した。
推測するところ、3年半後の市長選への意欲を隠さず、40代という脂が乗る世代の自負を垣間見せていた。意欲があり過ぎて議会での質疑もだが何でもかんでもの総花的になるのが短所といえば短所で、4年半前の市長選の川崎眞敏候補のよう実行する公約を1つに絞るワンイシューの政治姿勢も必要なのでは―とは思った。
相内議員は、夫が経営する介護事業所に従事していることもあってサニタリーボックス設置を増やすこと▽ヤングケアラー(若年介護者)の実態調査を早急にすることなど現実的かつ深刻化しつつある課題を提起したのは傾聴に値し、市は市井の人々の実態をもっと知るべきだろう。