5年ぶりに口蹄疫防疫訓練 振興局 迅速な対応や防疫衣着脱など
宗谷総合振興局口蹄疫防疫訓練が17日、宗谷合同庁舎で行われ、酪農関係者が対応を確認した。
家畜伝染病の口蹄疫は、現在も近隣諸国で発生しており、今年5月に韓国で発生するなど日本国内への侵入リスクは依然として高い状況にある。日本では平成22年に宮崎県で発生した。
稚内で5年ぶりに行われた訓練には、関係者28人が参加した中、飯田副局長は「口蹄疫は家畜の殺処分や輸出など社会生活に大きな影響を及ぼすもので迅速な対応が必要になる。訓練を契機に防疫体制への心構えを高めて頂きたい」などと挨拶した。
宗谷家畜保健衛生所の職員が、口蹄疫が発生してから防疫措置の流れについて説明し、管内ではエゾシカが生息していることから一頭でも感染した場合に感染が拡大するリスクがあるとし、最も重要なこととして諸外国からのウイルス侵入防止飼養衛生管理基準遵守など予防に努めるほか、早期発見と通報、迅速かつ適切な初動対応を挙げていた。
防疫衣の着脱訓練には6人が参加し、防護服を2重に着用し、マスクや手袋など正しく付ける手順を訓練した。