間宮林蔵を縁に来市 つくばみらい市の小田川市長ら

 江戸時代の探検家・間宮林蔵の生誕地の茨城県つくばみらい市(旧伊奈町)の小田川浩市長、伊藤正実市議会議長ら一行9人が稚内入りし16、17の両日、宗谷岬や北方記念館など視察した。
 1980年に間宮林蔵生誕200年に合わせて宗谷岬に林蔵の記念像を建立した時、当時の伊奈町の関係者が来市したのをきっかけに交流が始まり、その後は稚内での林蔵まつりに参加、互いに職員派遣などし交流を続けていたが、コロナ禍により交流事業は中止していた。
 16日の東京直行便で来市した一行は、宗谷の間宮林蔵渡樺出港の地や宗谷岬などを視察したあと、工藤市長、鈴木茂市議会議長の許を表敬訪問した。17日はノシャップ岬を見学し、北方記念館に立ち寄り、館内に展示されている宗谷岬にある間宮林蔵のレプリカ像など展示物などを興味深く見ていた。
 小田川市長(56)は林蔵が樺太へ向かった地の稚内を訪れたことに「1808年に私たちの地(つくばみらい市)から宗谷岬に向かいそこから樺太に行った事に壮大なロマンを感じることができました」と本紙の取材に答え、今後の交流については「互い交流事業を進め教育の面では子ども達の交流を図りながら更に絆を深めていきたい」と話していた。
 副港市場を見学後、一行は空路帰郷の途に就いた。