今年最多23件発生 稚内管内9月労災 重傷者多くコロナも
稚内労基署は、9月の同署管内(天塩、遠別も)の労働災害状況を集計した。
それによると、23件と多発し今年一番多く労災が発生した。
産業別では社会福祉施設が9件と最も多く建設業5件、製造業3件、漁業、小売業、接客娯楽業各2件。
休業見込み1カ月以上の重傷事故が多く新型コロナウイルス感染症もあった。
具体的には▽対向車線の右折車両に衝突し右ひざなど骨折(建設業40代男性・休業見込み3カ月)▽配水管建設工事で埋設管を持ち法面を下りようとした際に滑落し胸を強打し骨折(建設業50代男性1カ月)▽交代で移動したところ、足元のテーブルリフトの配線に足を引っ掛け転倒し股関節骨折(製造業60代女性1カ月)▽定置網の網入れ作業で揚網機のローラーを操作中、軍手と共に右手が巻き込まれ小指を骨折(漁業80代男性3カ月)▽ロールボックスパレットを折り畳んで移動中パレットが倒れ右足首を打撲(小売業10代女性1カ月)▽朝食の配膳作業中、通路で転倒し腰を強打。骨折した(接客娯楽業70代女性2カ月)。
9月末累計は91件(昨年同期111)。新型コロナは15件。60歳以上の高齢者25件。
業種別累計数は次のとおり。
▽製造業 11件(昨年同期23)▽土石採取業 1件(同0)▽建設業 15件(同16)▽道路貨物運送 13件(同4)▽その他の運輸1件(同1)▽林業 1件(同0)▽漁業 6件(同18)▽商業 2件(同7)▽清掃業 2件(同3)▽畜産業 7件(同9)▽その他の事業 32件(同29)。