宗谷丘陵、最北端の地など寄る ATWSサミット 参加した欧米メディア来市

 札幌で初開催されたアドベンチャートラベル(AT)のワールドサミット(ATWS)に参加した欧米などのメディア関係者が稚内入りし、18日はバスで副港市場や樺太記念館、宗谷岬などを視察した。
 ATは▽アクティビティー▽自然▽異文化体験の3要素のうち、2つ以上で構成される旅行形態として、世界各国で注目されており今月12日~14日まで札幌で開かれたATWSには世界約60カ国のメディアや旅行会社800人余りが参加し、期間中にはマーケットプレイス(商談会)などが行われた。
 サミット終了後、道内を売り込むツアーのポストサミットアドベンチャーとして、15日~17日に利尻、礼文で観光地巡りやアクテビティを体験したアメリカ、カナダ、アイルランドなどメディア関係者8人は17日夕方にフェリーで稚内入り。翌18日は当初、宗谷丘陵の白い道などをコースでサイクリングする予定だったが雨で中止しバスで市内を巡った。
 樺太記念館で稚内と樺太を結んでいた稚泊航路など歴史を学んだ一行は、宗谷丘陵の眺めを見学し、最北端の地の碑に立ち寄った。
 札幌でのATWS商談会に参加した「きた北海道DMO」の杉川毅本部長代行はAT関係者の稚内での視察を終え「稚内など宗谷を見て知って頂けたことがこれからに繋がる」とし、商談会については「アメリカ、ドイツ、イタリア、ネパールなどの15人近く我々のブースに興味を持っていただけました」と振り返り、これから受け入れ側の必要なものとしては「ガイドの育成が大事になる」と話していた。