ルール逸脱の行状 森林公園 焼け焦げた跡や枯れた芝生も


 今夏、地方からの利用者が多かった森林公園キャンプ場で、芝生に焼け焦げた跡やテントの長期利用によって芝生が枯れている所が随所にあり、管理する稚内市シルバー人材センターは「芝生を守るためにルール守ってほしい」と適切な利用を呼びかけている。
 6月以降、稚内を避暑地として訪れる道外からのキャンピングカーやマイカー、バイクが多く、7月後半から8月のお盆までの間、多い時で100人以上の利用がありピーク時には40~50張のテントがあった。
 夏休みが終わり、利用のピークを過ぎたことからシルバー会員が敷地内の草刈りをしながら芝生を点検したところ直火や火にかけた跡の鍋で焦げたと見られる場所が15カ所以上も見つかったという。
 1~2カ月以上も長期滞在している人のテントで芝生に日が当たらず、枯れた場所も何カ所も確認された。
 芝生の焼け焦げた跡と枯れた場所が相次いで見つかったことを受け、稚内市は芝生を守るために注意喚起の看板を敷地内に設置した。
 利用者には直接声を掛けて火を使用する際の注意点などを呼びかけてきた人材センターだが、相次ぐ焦げ跡に「我々が帰ったあとの行動で、次の日の朝来ると焦げ跡を目にする。芝生が焦げてしまうと2、3年は元に戻らない。綺麗に芝生を刈っても焦げ跡を目にするとがっかりする」と肩を落としていた。