ようこそ稚内へ ロイヤルエクスプレス

 東急とJR北海道による豪華観光列車ザ・ロイヤルエクスプレスが9日、宗谷線で初めて運行され、南稚内駅に列車が到着後、歓迎イベントがあり、市民や観光関係者らが乗客30人を出迎えた。
 ロイヤルエクスプレスは、東急が2017年から伊豆半島を中心に年40~50回運行。20年からは胆振東部地震の復興支援の一環として道内でも運行し、今年は7月下旬から十勝方面などを皮切りに3コースを3回ずつ運行している。
 「HOKKAIDO日本最北端の旅」(3泊4日)ではコースは札幌駅発着に大雪山、稚内、富良野方面を周遊する。各コースとも2日目の9日、16日、23日に稚内入りする。 旭川を経由して南稚内駅に9日午後3時28分頃、列車が到着すると市民や観光関係者ら100人が出迎え、乗客には稚内の珪藻土で作られたコースターが配られた。
 大阪から訪れたという夫婦は車窓からの眺めに「向こうでは見られない景色ばっかりなので癒されています」と感激。松島輝将稚内駅長は「乗客の皆さんには稚内の素晴らしい景色を楽しんで頂きたい。めったに見られない豪華列車なので、たくさんの市民に歓迎してほしいです」と話していた。
 その後、乗客はバスで宗谷岬周辺を観光し夜は車屋源氏で稚内名物「タコシャブ」など食べた。3日目の10日は副港市場に立ち寄ったあと、豊富駅から出発の列車の昼食で樺太食堂が提供したウニ・イクラ丼を堪能した。