地震・津波想定し防災訓練 稚内市 4年ぶり20団体250人参加

 2年に1回の稚内市総合防災訓練が10日、南小グラウンドとみどりスポーツパークで行われ、参加した250人余りが地震や津波発生時の心構えと対応について学んだ。
 コロナ禍中は中止され4年ぶりに行われた訓練には町内会など市民はじめ自衛隊、気象台、消防など関係機関20団体が参加した。「地震や津波は予測がつかず、いつ何処で起きるかわからない。多くの人の命を救うためにも今回の訓練をこれからにいかしてほしい」などと工藤市長が挨拶して訓練がスタート。サロベツ断層帯を震源とする大規模な地震が発生したことを想定し自衛隊による傷病者の捜索、稚内消防署の救急隊員が負傷者を担架に乗せて自衛隊のヘリコプターで搬送する実演訓練が行われた。
 参加者は津波から逃難するため南小グラウンドからみどりスポーツパークまでの約800㍍を10分ほどかけ避難した。全ての人が避難完了後、施設内で避難所開設・運営訓練が行われ、段ボールを使って簡易ベッドを作るなどして避難生活を疑似体験した。