時の話題 「解体に想う」
市内各所で空き家が目立ち、必然的に解体も増えており業者は繁忙のようである。
役所など大きな建物を解体する場合は警備会社の警備員が配置されるも一般住宅の解体作業では間々ではあるが、安全を守る人が配置されないどころか、隣家との間にネットなど防護柵さえしない現場がある。
ある意味、杜撰とも言える作業をする業者は個人事業に近い会社が多く利益を出すのに疎かになる点があるのだろうが、近隣や現場近くを通る人や車の事を考慮するなら、きちんとした安全・環境対策を講じなければならない。
今夏のように暑い日が続くと窓を開放する住宅や公共的施設があるので重機による解体工事の音は迷惑そのものである。大人は未だしも子ども達にとっては昼寝の安眠妨害であり、許可を出す役所も事前審査だけでなく作業中の監視も怠らないようしてほしいものである。
今や建築よりも解体の方が多い御時世である。業者もただ壊せばいいという時代から社会のルールにのっとり分別・解体、そして適切処理を行わなければならない。
人間同様、人工的構造物には寿命があり、今問題となっているのは自然災害に備える護岸や橋などインフラ整備である。10数年前の民主党政権時に「コンクリートより人へ」の方針あったろうが、あの頃とは時代も変わり兎に角、台風だけでない自然災害の猛威に晒されている。
ソフトも大事だが、ここは正に国土強靭化ハードを実行せねばならず、政治家は肝に銘じ予算付けすべきだ。